江戸から未来の東京へ 東京最高の名物料理
レストランウィーク2026

Pick Up

世界から熱い視線を浴びる南米料理。こちらは陽気で気さくなペルー料理店だ。席に着いたらペルービールかピスコサワーを。共に出てくるのはカンチータというトウモロコシを使ったスナック。まろやかな鶏肉カレーのようなアヒデガジーナや、醤油も使う牛肉炒めのロモ・サルダードなど、メニューに載る料理はどれも本場でポピュラーなもの。つまりペルーの伝統的料理を、現代的レストラン料理に昇華させたのがアコワ。

Pick Up

“Find Your Spain”——地球の裏側と思っていたスペインが、ここにある。最高級ハモン・イベリコを中心に据えたハモンリア（ハモン専門店）で、コルタドールが原木を手切りし、香りと余韻を一皿に込める。スペイン人シェフ・ミゲルが日本の感性と融合させた料理は、情熱と繊細さを併せ持つ新しいスペインの表現。モザイクタイルや工芸品が彩る温かな空間で、家族や友人と“自分だけのスペイン”を見つけたい。

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上野の森のほど近くに店を構える、フレンチ出身の遠山シェフによる“モダン洋食”の名店。京都の名洋食店で磨いた技と、熊本の生産者から届く食材が融合し、懐かしさの中に新しさが香る。1週間かけて仕上げるデミグラスソースは奥行き深く、看板のハンバーグは肉の旨味が凝縮した逸品。オリジナルスパイスを用いた「ガンジーカレー」も人気。昼は家族連れのご褒美ランチ、夜はワイン片手に語らうビストロとして愛される。

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八重洲・日本橋から、未来のスタンダードを描く“リジェネラティブ”レストラン。環境や社会に配慮するだけでなく、再生を促す「食の循環」をテーマに掲げる。昼は植物由来のグルテンフリーランチ、夜は和素材とサイエンスを融合させた革新的タパスが並ぶ。若き実力派シェフが全国の生産者やスタートアップと協働し、自然と未来をつなぐ新たな味覚を提案。美味しく、楽しく、行動を変えるきっかけを生む“未来型ビストロ”だ。

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バスクの星付き「スベロア」や東京の名店「ティオ・ダンジョウ」などで修業を重ねた高橋翔太シェフが、日本の旬食材で紡ぐ郷土料理の数々。スペインの伝統に和の感性を重ねたコースは、肉・魚・米の旨みを自在に織り上げる充実の構成。200種を超えるスペイン産ワインとシェリーが料理を引き立てる。木の温もりあふれる店内には穏やかな時間が流れ、カウンター越しの会話もまた味の一部。下北沢の夜に、心を解く一軒。

Pick Up

一歩進んでお薦めなのは、その煮込んだ肉をオーブンでじっくり焼いた「ハクセ」という料理。照りのある皮はパリパリ。骨はするりとはずれ、繊維に沿ってしなやかにほぐれる身は、噛まずともとろける。それでいて、豚らしい風味はしっかりと残り、力強い味わいだ。これに日本酒の燗を合わせるという面白さ。王道のビールもいいが、個性的なサービスの女性がユニークなペアリングを楽しませてくれるので、お任せしてみるのも手だ。

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南インドで出会ったビリヤニのおいしさに衝撃を受けた店主・大澤公彦氏が、その極致を追求する完全予約制ビリヤニ専門店。炊き上がりの瞬間を最良とするため、一斉スタート・10席限定で提供。肉・米・スパイスの層が生む“味の変化と一体感”こそが生命線だ。メニューは一種のみ。マトン、チキンを中心に、季節にはオマール海老や牡蠣も登場。温度、盛付け、スプーン、そしてコーラに至るまで全工程が計算された、“日本最高のビリヤニ体験”を味わえる。

Pick Up

洋食の、そして店のアイコン的存在であるオムライスは、濃厚でコクのある栃木産「磨宝卵」の黄色×自慢のデミグラスソースの茶色のコントラストが美しい。リッチなアメリケーヌソースを添えたカニクリームコロッケ、マデラ酒香るタンシチュー、熱々のベシャメルソースに頬が緩むグラタンなども「そうそう、これこれ！」と膝を打つ、端正な味わいだ。卵以外も、野菜、肉類など、自身の故郷である栃木県産食材を積極的に使い、また店名にもさりげなく地元愛を込めている。